ろくでもない想像☆彡



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 勝手に考えた
「はじめて物語」
~秋の干し柿編~

うちの母が毎年恒例の干し柿づくりをはじめました!
生だと渋くて食べられない柿が、干すことによってあまーくなる不思議。
こんなことを昔の人は科学的根拠を元に作り出した訳ではありますまい。

誰かが、仮にホシオさんとしましょうか。ホシオが間違って渋い柿を取って一口食べ、
「ぶべっ!!なんだこりゃ!!」とかいってそのへんにぽーんと棄てた。
そして約1ヶ月、忘れた頃にふと目に留まり柿をみると!虫が食べているではありませんか!
「なんだおまえら!よくこんなもの食えるな?」と試しにちょっとかじってみると
「こ、ここれは?!甘くておいしい!!」
と大発見になったわけです。
そもそもホシオは食べかけの柿をポイ捨てするような粗野な男だったので、もう一度干し柿づくりを再現するのに手間も掛かったでしょう。
周りの人も笑ったでしょう。
「ユーアークレイジー!」と罵ったでしょう。
「このあんぽんたん」とも言われたのでしょう。
しかし、地面に放置し、下半分を食べられなくしたり、虫に食べられたりしないように吊すことを覚え、腐らせないように水分を抜くため、風通しの良い場所に一日中、柿を持って移動し続けたりと地道な努力、研究を重ね、ついに美味しい干し柿づくりの製法を確立するのです!
そしてそこからは怠け者だった自分の足を使ってマーケティングを行いました。そしてついに地元の権力者に献上するまでになったのです!!

その権力者は言いました。
「これは上手いぞ!この食べ物の名前をなんと申す?」
すると世間の荒波に揉まれてすっかり社会性の身についたホシオは謙虚にこう言います。
「名前などございません。皆がわたしをあんぽんたんと呼びます。そんなわたしの作った質素なもので恐縮です。」と。

それを聞いた権力者は
「よし。ではわたしがこの食べ物をあんぽ柿と名付けよう!!」

そして生まれたのが今もスーパーにこの時期並ぶ高級品
「あんぽ柿」となったわけです。たぶん。

そしてライバルの市田柿が出てきます!
「うちのほうが最初に柿を干したんどすえ~?」(京都弁は単なるイメージです)
普段からしっかり者の市田さんは皆の信頼も厚く、ホシオはシェア争いを繰り広げていくのです!

つづく。


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